日本一周28日目
獲得都道府県 宮城 22/47
移動距離 約90km
初めは震災遺構である中浜小学校に向かいました。
本来であれば400円を払って学校内に入れるのですが落雷があったためこの日は入れませんでした。
そとからぐるっと見て回るのはOKとの事で見学させてもらいます。
流れて来た鉄筋
生徒たちが避難した屋根裏のスレスレまで到達した津波が青いプレートで記されています
今回、僕が驚いたのがこういった震災で使われなくなった建物が遺構として観光地化されていることでした。
7年前にはいたるところにこういった建物があちこちにあって、中には入ろうと思えば入れるところもあったのですがそういった物は殆どが取り壊されていました。
代わりに中浜小学校のように残っているけど有料化して後世に伝えていくというスタイルになっていっているようです。
不謹慎かもしれませんが「7年前に現地を訪れてみて良かったな」とそう感じました。
現地からはリアルさが無くなっていて、津波の被害を受けた荒野は美しい農地に変わっていたり大きい公園になったりで何も知らない若者がみたら「いい場所だなー」としか感じれないぐらい復興は進んでいました。
そのあとは千年希望の丘へ
ここには津波が来ても避難できるようになっている丘がありました。
この丘を作成するのに使われたのはなんと震災時に発生した瓦礫を使っているそうです。
付近にあったモニュメント
このモニュメントの高さまで津波がきたそうです。
それでは丘の上まで登ってみましょう
丘の上にある東屋には工夫がされています。
東屋の4面の上部にはタープが収納されていて、もしもの時はそのタープを下ろして東屋を避難小屋化できるようにされていました。
東屋からみえた仙台空港
のどかな風景で、この場所で凄い災害があったことを忘れてしまいそうです。
そのあとは以前にも訪れたことのある閖上に行きました。
ここも、以前に訪れたときと全然別物になっていました。
復興が進んで美しい公園と食品工場が建設されている。
以前は違う場所にあった ”閖上の記憶” があったので入らせてもらいます。
中に入るとオリジナルのDVDを見させて頂く事ができます。
この土地であったあの日の出来事、自分たちに襲いかかり続ける様々な困難に立ち向かっている現状を学ばせてもらいました。
映像の終わりに「なんでも良いので感じたことなどや聞きたい事があれば聞いてください」とアナウンスがありました。
そこで、思い切って閖上出身のスタッフさんに色々と聞きにくい事を聞かせてもらいました。
べる「津波が到達した場所に沢山の新築の家が建っているのですがどうしてなんですか?」
スタッフさん「この辺の土地の価値がガタっと落ちたせいで閖上と関係の無い若い人達が住むようになりました。中には地元の人も戻ってきています。」
べる「今後、同様の災害は無いとお考えなんですかね?」
スタッフさん「色々な堤防が出来たおかげで以前の様な被害は無いと考えられてるのだと思います。閖上とは関係の無いマンションに引っ越しされた方を知っているのですがその人はやっぱり閖上に済み続ければ良かったと後悔してました」
そうした色々な話しをして大変な勉強になりました。
最後に少ない額ですが募金をしてこの地を後にします。
この日は月食が起きるということで、道の駅おおさとで月食の時間を待つことに
20時ジャストぐらいになると月があと少しですっぽり隠れる手前まで
そして20時15分
完全に地球の影に隠れて見事な月食になりました。
妻と30分以上、一緒に夜空をみて月食を撮影していました。
その時に感じたのが「こうして一緒に夜空をみて、同じ景色に感動出来るって本当に幸せな事だな」って事でした。
以前にバリバリ働いて、ただ毎日を消化しているような時間とは違います。
穏やかな時間が流れて、やりたいことをやっているこの瞬間は特別なものなんだと強く感じました。
撮影もおわりそろそろ眠くなってきたので、この日は道の駅で寝る事にします。
それでは、おやすみなさい・・・