またどこかで!
時間は6時ぐらい。
テントの中がすっかり明るくなって目が覚める。
標高1000mを超えているのでもっと寒いかと思っていたがダウンシュラフを上からかけているだけで十分暖かかったな。
ゴソゴソしていると他の人も起きて来て「おはようございますー」と挨拶を交わす。
宮城のZ氏が持ってきてくれた喜久福のずんだ餅
昨年の日本一周中に「買って不味かったら嫌だなぁ」と思ってずんだ餅を避けていたのだが、せっかく「どうぞ!」と持ってきてくれたのでチャレンジしてみる事に。
食べてみるとあの枝豆の香りが爽やかに香り、程よい甘さと口の中で溶けていくようなお餅が合わさって本当に美味しかった。
「うまい!」と言うとZ氏も「そうなんですよ!ずんだ餅は美味しいんです!」と言っていた。
すぐ近くに西の河原露天風呂というのがあるらしく、せっかく草津温泉に来ているので皆で行くことに。
温泉に到着すると入湯料は700円取られるのに頭と身体が洗えないということで僕は泣く泣く我慢。
他の人達はお風呂に入るということで自分はキャンプ場に戻って撤収作業を済ませておいた。
お風呂組も戻ってきて「じゃあそろそろ・・・」と解散をする。
楽しい時間はあっという間、もっと色々な話をしたかったな...
皆に手を振り「またどこかで!」と言ってキャンプ場を後にした。
嬬恋パノラマラインと愛妻の丘
次の目的地は以前からずっと「お家に遊びにおいで!」と言ってくれている友人宅。
彼らは大阪から長野に移住し親子3人で暮らしている。
調べると草津温泉からは約110km程。
そんなに急がなくても良さそうだ・・・
カブのアクセルをひねり、ノンビリと走っていると嬬恋村のパノラマラインに入った。
天気がいまいちだったのであまり動画でも映えない感じになっているが、実際に走ると北海道の美瑛を走っているような錯覚がするほど素晴らしい景色だった。
途中に「愛妻の丘」というスポットもあったのでそちらにも寄ってみる。
こちらも良い展望だった。
なにやらちょうどイベントをやっていたようで複数の男性が奥様に向けて「いつもありがとう!愛してるぞー!」と大声で叫んでいた(笑)
大勢の人前で喋るのが苦手な自分にとっては凄い事であり「よくこんな事をできるな・・・」真剣に尊敬してしまう。
大阪から長野に移住した友人の元へ
嬬恋を抜けて、長野県の安曇野にむけてどんどん進んでいく。
目の前に見える燕岳達がとっても迫力があり「長野だなぁ」と実感する。
そうこうしている間に友人宅に到着。
初めて伺ったのだが素敵なログハウスだ。
家の中には薪ストーブがありこれで冬を超すのだとか。
家の周りには薪を乾燥させていたので「大量にあるね!」と言うと「まだまだ足りない、冬の前に自宅の周りを全部薪で囲うぐらい必要なのよ」と言われてとても驚いた。
長野も北海道と同じで冬は厳しいのだ。
昨日から自分はずっとお風呂に入っていなかったので友人と挨拶を交わした後は温泉に皆で行くことにした。
7歳の長男くんも温泉が好きなようで、とても喜んでいた。
これ以上の幸せがあるのだろうか・・・
温泉から帰ってくるとウッドデッキでバーベキュー。
炭火で焼き立てのお肉と釜で炊いたお米が良くあってとても美味しい。
「自宅でしょっちゅうバーベキューなんてなんて贅沢なんだ」と思わず言葉が漏れた。
食後は庭で花火。
長男くんと「どっちが最後まで線香花火の玉?が持つか」を勝負したりしたっけ。
秋の虫がリリリ・・・と鳴き「自然豊かな環境で愛する妻と子供がいて、健康で平和に過ごせるというのはなんて贅沢なんだろう。高価な自動車もアクセサリーもこの環境の前では何の価値もないのでは・・・?」
そんな事が頭をよぎった。
長男君は夜も更けてきたので寝床へ
そこからは友人達とお酒を飲みながら移住やお仕事についてお喋り。
子供の前ではあまり話せなかったが、移住したての頃は良い仕事に恵まれず大変な苦労があったらしい。
「移住、あこがれるけどやっぱりリスクもあるよなぁ・・・」とそんな風に思った。
まだまだ色々な事を話したが酔いもまわり眠くなって来たので23時頃には眠りについた。
続く
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