こんにちはベルです。
今回は知床岬に行ったことのある友人が経験したちょっと素敵な話を書こうと思います。
- ヒグマだらけ?地図で解説!観光クルーズ船の事故で有名にもなった知床岬とは?
- 「トレッキングで知床岬へ!」ゲストハウスで旅人達と約束をするK君
- 地図とともに旅をしながらふと思った「どうせ誰も来ない・・・」
- ガイドなしの徒歩でどうやって道がない知床岬へ?行き方も分からないまま。約束の日、約束の場所へ
- インターネットが発達していないからこそ感じる事
- まとめ
ヒグマだらけ?地図で解説!観光クルーズ船の事故で有名にもなった知床岬とは?
知床岬は北海道の東端にある岬です。
車やバイクで先端の岬にまで行くことは出来ず、車で行けるところから歩いて3日から4日ぐらいかかります。
↓歩きの出発地点はここ。
さらに、知床半島はヒグマの生息地でもあるので非常に危険なトレッキングなんですよね。
崖ありヒグマありの難易度の高いトレッキングなだけに、日本人でもあまり知床岬の先端まで行った人は少ない旅人達の憧れの場所です。
知床岬にいくのがどれだけ大変なことかはこの方の動画がわかりやすいので興味がある方は見てくださいね。
「トレッキングで知床岬へ!」ゲストハウスで旅人達と約束をするK君
友人K君は僕と同じ40代半ばの男性。
彼は20歳前後の時にバイクで日本一周の旅にでました。
冬の沖縄からスタートしたゲストハウスで複数の旅人達と知り合います。
K君を含めた若者達は「知床岬」の話になり「みんなで知床岬に行こう!」と盛り上がりました。
「じゃあ、夏の○月○日の○時に知床岬の出発点に集合な!」そう言ってまた翌日から散り散りに若者達は各々の旅に出ていったのです。
地図とともに旅をしながらふと思った「どうせ誰も来ない・・・」
K君は若者達との約束の後にバイクで沖縄から九州、四国とゆっくりと時間をかけて夏の北海道に北上していきました。
当時から携帯電話はありましたが、まだ非常に高価で持っている人も少なかったんですよね。
もちろんSNS等もありません。
そんな「自由だけど孤独な旅」を続けていました。
夏まで数ヶ月も連絡を取らない旅人達が本当に知床岬のスタート地点に来るのか?
「多分、誰も来ないんだろうな・・・」
旅をしてる間に徐々に考えが変わっていったそうです。
ガイドなしの徒歩でどうやって道がない知床岬へ?行き方も分からないまま。約束の日、約束の場所へ
約束の日の約束の時間がやってきました。
期待せずにその場所に向かうとやはり誰も居ない・・・。
「しばらく待って誰も来なければ一人でもいいから知床岬を目指そう」
そんな事を思っていたら沖縄で知り合った旅人達が一人、二人・・・と集まってきて最終的には全員が集合していたのです。
「まさか本当にくると思わなかった!」
ほぼ全員がそう思っていたようで、だからこそ本当に再開出来た事を喜びあったそうです。
その後、彼らは力を合わせてヒグマに怯えながら海沿いのトレッキングし、知床岬まで到達(上陸)したそうです。
インターネットが発達していないからこそ感じる事
K君からこの話を聞いた時に「なんて素敵な話だろう」と感じたのですが、冷静に考えるとなぜ心を揺さぶられたのかがよく分かりません。
なんとなく感じるのは「インターネットが無かったから?」と言う事です。
今のようにスマホアプリのLINEで友達登録して「今どのへんにいるの?」等と旅人同士で頻繁に連絡を取っていたら、こんな良い話にならなかったと思います。
この話の感動ポイントを探ってみると
「連絡は取れない状態で数ヶ月間、散り散りになった旅人達がほんの少しの可能性を信じていた」
と、言うところだと思います。
もし約束の場所に誰も来なければ、それを目的に北海道に向かってた事も無駄になる訳です。
しかも、信じて誰も来なければ自分の心も傷つくでしょう。
\合わせて読みたい/
まとめ
時代が進んだせいで、いまさらK君の様な旅の経験は出来ないと思います。
ただ、旅先で知り合った人と何かを約束したら「忙しい」と良い訳せずにちゃんと実行をすることは出来るはず。
約束を守る、信じるって大事なことなんだな・・・と思った話でした。
以上です。
おしまいヽ(=´▽`=)ノ
関連記事