1.5人用のツェルトで二人寝ているせいで寝返りすら打てず、じっとして寝る
身長175cmの僕では足を伸ばすとツェルトから足が出てしまう
標高約2500mのここでシュラフカバーのみで寝ているから深夜になると歯がガチガチ鳴りそうなぐらい寒かった。
足を少し曲げて足が出ないようにして寝る。
深夜1時頃、尿意で目が覚めてツェルトを出た
月明かりで穂高連峰が妖しく美しく見える
すごい光景だな・・・
と、しばらく見とれてしまった。
足を踏み外すと滑落の危険があるので寝ぼけながらも「踏み外すと死ぬぞ」と自分に言い聞かせてあるいた。
そして再度就寝
・・・・・・・
・・・
なんだか明るい気がする
時計をみると起床時刻の3時半を過ぎて4時15分だった
急いで皆を起こして食事にとりかかる
東から登る朝日
しばらくすると富士山の頭も見えてきた。
ツェルトをたたみ、ギアを付けて5時30分ごろ出発
まずは歩いて5峰を超える
ナイフリッジの用に見えるが脇を巻いていけばなんてことはなかった
ルートファインディングをしっかりすればあまり危険ということはない
浮石が多く、後続の人に落石させないように慎重に足運び
ガバがあると思ってつかむとグラグラだったりすることもあるので集中力を切らさないようにして登った
向こうに見えるのが奥穂高、槍もよく見えた
振り返る
5峰、4峰、は普通の歩き
3峰はクライミング、ロープを出してパートナーとザイルを結ぶ
そのときの写真があんまり無いので動画でどうぞ
3峰をこなし
2峰から前穂へはクライムダウンが必要
踏み外すとヤバイので懸垂下降を選んだ
熱さにやられてフラフラになってなんとか山頂へ
下りは岳沢ヒュッテを経て一般道で涸沢に降りて行きました。
途中あまりの熱さにぼーっとしてきて考えてる場所に足が着地しにくくなってきました。
そういえばこんなに暑いのにほとんど汗をかいていないことにも気づきました
弱音をはいてみんなの山行を遅らせるのは気が引けましたが重症化するのはよくないと思い
「熱中症の一歩手前だと思う」
と、伝えるとみんな結構同じような状況だったみたいで大休憩を取ることに
森林限界を下回っていたので木陰を見つけて半裸になり、塩をなめて、水を飲んで柿ピーをむさぼり食いました。
しばらくすると段々元気になってきたので再出発
岳沢ヒュッテで水をがぶ飲みして塩を舐めまくりました。
そのあと涸沢まで歩いているといつものように汗がじゃんじゃん出てきた
よく考えるとクライミングに集中しすぎて昼ごはんも食べていなかったので熱中症とシャリバテのセットになっていたのかもしれない
午後5時頃に涸沢に到着
みんなバテバテ(笑)
涸沢から前穂往復を一泊二日でやるのはなかなかハードでした
二度といくもんかと今は思っていますがまた行くんだろうな
嫌なことって人間忘れるからね・・・
おしまい