朝、6:30起床
歯磨きをしに外にでると昨日のメンバーはほぼ全員起きていた
何人かに「あれー?6時に出発するんじゃないのー(笑)」と少しだけ意地悪な感じで話しかけられる(笑)
が、酔っぱらいすぎて何をどう喋ったのか覚えていないのだ
あれほど大声でしゃべっていたみんなもシラフに戻りすこし恥ずかしそうにしている
もちろん僕も恥ずかしい
お酒のチカラは偉大だ
荷造りを済ませてそろそろ出発かな?と考えているのだけどもN君がなにやらモジモジモジモジしているので「どうしたの?」と聞くと『ライダーハウスに泊まったみんなで集合写真が欲しい」との事
で、何分か後には集合写真を撮っていた
またどこかで会いましょー!と挨拶してライダーハウスを後に
N君はこういうドミトリーというか旅人同士がふれあえる宿に泊まったことが初めてだったようだ
朝食を取るために寄ったセイコーマートで「良い体験だった!僕が選んだ宿は正解だった!」と自画自賛して嬉しそう。
台湾一周ツーリングをしたりしたときは大半がドミトリーで台湾人やバックパッカーの白人さんと宴会するのはよくある事だったし、ソロキャンプで知らない人達と飲んだりと、こうゆうのに慣れてしまった僕は(初めての時は同じように興奮したなぁ・・・)と思い出し
こうして多少の事では感動出来なくなってしまった自分に悲しい気持ちになった。
セイコーマートで筋子おにぎりを一つ胃に放り込んだら美瑛と富良野をぐるぐる回って景色を楽しんだ
パノラマロードではしゃいで
富田ファームでラベンダーソフトを頬張り
五郎さんの家でよく知らない北の国からを一から観ようと決意(多分、観ない(笑))
五郎さんの石の家の前のお店でじゃがバターとメロンを食べる。
美瑛と富良野に来て思うことがあった
どうも”バイクを使用しての旅”とは関係がないような感じがしたのだ
景色はとてもすばらしいのだけど人工的な気がする
オロロンラインや道東の知床半島を走り続けているような自然に放り出されて旅をしているって感覚が感じられない
おしゃれなカフェに寄ってソフトクリームを食べたり、北の国からの施設にお金を出して入ったり、トイレに行きたければどこにでもそれはあって、身だしなみを整えられる。
なんというか女性や家族達の求める癒やしの場って気がした。
本当に綺麗で素敵な場所なのだがもしまたバイクで来る時は美瑛富良野は来なくてもいいか・・・と思えた。
時間をみると13時。
小樽のフェリーが23時に出港と言うことでリスク回避で18時ぐらいには小樽に着いていたい。
と、いうことでそろそろゆっくり小樽に向かおうという事になる。
下道を走り、高速を使って札幌の街をパス
17:30には小樽についてしまった。
セイコーマートでN君とこれからの事について相談
N君「体がベタベタでお風呂に入りたい」
べる「ちょっと一人の時間を持ちたい」
と、いう事でN君は温泉へ
べるは一人でぶらぶらする事となった。
N君が温泉に向かった後に地図でどこに行こうか確認する
はじめは小樽の南、毛無山に行って小樽の夜景を一眼で撮影しようかと考えた、が、三脚を持ってくるのを忘れていた。
じゃぁ確か以前きた時にもみた小樽の西側に向かう途中の海岸で夕日でも観ようと思いGPZ900Rを西へと走らせる
人気のない海岸にバイクを停めて日が落ちていくのを防波堤に腰掛けて見ていた
昨年の秋ごろからN君に「北海道ツーリングに行きましょう!」と誘われた
ほぼ一年かけて計画実行した僕の2回めの夏の北海道ツーリングが終わろうとしている・・・
傾いた日はみるみると落ちていった
一瞬、目に見える全てのものを黄金色に染めて
その後、水平線がピンクと紫に変わっていく
なんとも言えない気持ちになって
よいしょっと重い腰を上げた。
さぁ、飯でも食べよう
そう思って余市に行き、柿崎商店に入る
柿崎商店 海鮮工房 (かきざきしょうてん かいせんこうぼう) - 余市/魚介料理・海鮮料理 [食べログ]
親子丼
確か1150円ぐらいだったかな?
サーモンも脂がたっぷり乗ってて濃厚な味わい
とても美味しい、美味しいんだけど旅が終わる悲しさでのどがつかえる
ゴクンとお茶を飲み干して、いくらとサーモンを口に運ぶ
LINEでN君から連絡入る
「温泉終わったんでそっち向かいます」との事
柿崎商店で合流した頃には閉店になってしまいまたもやN君はご飯お預け
一緒に小樽に帰り、N君は寿司屋、僕は小樽観光となった
小樽運河の周りを散歩して
旧日本銀行小樽支店、造形の美しさに心を打たれ
ウロウロしてるとN君も食事を終えたらしい、大好きな海産物を食べて彼も満足そうだ
さあ、覚悟を決めてフェリーのりばへ行こう
22時にフェリー乗り場につくとすぐに乗船が開始された
みんな少しさびしそうだ
いや、そう見えるだけなのかもしれない・・・
デッキにでて港を離れる時、港にいるかかりの人が光る案内棒を左右にゆっくり振っていた
彼らには見えないだろうけど僕も手を振る
船は少しづつ、少しずつ、僕達バイク乗りの夢を港に残し北海道から離れていった。
2014夏・北海道ツーリング おしまい
本日の走行距離約260キロ