朝、4時に起床
バーナーでお湯を沸かしてコーヒーと朝食のうどんを作って食べた。
歯磨きしたり、顔を洗ったりして5時に道の駅を出発
ひとまず塩屋崎灯台に向かう
途中の峠は完全に道路が凍結していて海沿いにでるまで肝を冷やした。
日の出は6時50分頃
6時30分ぐらいまでは空は真っ暗
南から向かっていたのだけど少し行き過ぎてしまう
薄磯海岸をいわきの方から南にくだる途中で通行止めに。
なにやら水門を作る工事をやってるようでどうあがいてもこれ以上進めそうにない
持参した古いツーリングマップルには塩屋崎灯台からの景色が絶賛されていたので残念だ
通行止めをくらった場所で海をしばらく見てた
車に戻ろうとした時
ただの原っぱだと思っていた場所に目をやると家の基礎のような物が目に入った
基礎の中心には花が添えられていた
ここに家があり、誰かが犠牲になったのだろうか?
さらに北に向かう
と、ここでJビレッジの横を通過
原発関係の仕事の人たちなのだろうか?次々と車が入っていった。
このあたりから道端には警官達が立っている
帰宅困難区域周辺に突入したのだ
福島第一原発に近いエリアは通れなかったのだが最近になって開通した。
国道6号 3年半ぶり全線開通 | 河北新報オンラインニュース
”バイクや自転車等では通らないでください”
”不要不急の通行は避け、窓を閉め切って通過してください”
積極的に情報を自分から取りにいけばこのように書いてある
しかし、実際には帰宅困難区域に入る時に警官に理由を聞かれるわけでもなくすんなりと通過できてしまった。
被曝量の計算は
”車の窓を閉め切り、一定の速度を出した状態で通過した場合”
で計算されているようだ
何も知らずにうっかり帰宅困難区域に入ってしまい途中でパンクや事故などがあれば高い線量にさらされる事になる。
(これ、通過出来るのはいいけどもう少し入り口と出口で名前と時間を記帳するなりしないとヤバイことにならないかな?)
そのように感じた。
途中で6号線を外れ旧富岡駅へ
もう何もかもがメチャクチャで絶句
建物は流されて道路を塞ぎ
被害を受けた家などは中を荒らされているような印象も受けた
テレビでさんざん見たこの光景
実際に自分の目で見ると ”いかほどの恐怖だったんだろうか?” そう感じて涙が出てきた。
あまり長居も出来ないのでここを出発しなるべく早く6号線を北に通過する
僕はエアコンも切ってマスクまでしていたのだが、すれ違う車の人たちは誰一人マスクはしていなかった。
帰宅困難区域を少し通過した場所
わりと新しい綺麗な家が残っている
買ったばかりならローンなどにも苦しめられているのだろう
海から離れると家はしっかり残っているのだがカーテンは締め切られている家屋が目立つ
津波の被害はないかもしれないけどこのへんも線量が高く住めないのであろうか?それとも実際に中の壁や柱に問題があるのかもしれない
庭に解体家屋番号という看板があった。
南相馬に抜けて観光物産館へ
観光物産館「四季彩」 相双ビューロー SOSO BUREAU - 相双地域の総合的な地域情報ウェブサイト
ここまでくると人々が普通に生活をしている。
関西では見たこともないような商品が多数並んでいた
相馬の方達が元気に働いている
奥の食堂では女性スタッフが福島弁で元気に談笑しながら開店準備
さっきまで人の気配が全然しないエリアとは違い”ああ、ここは安全なんだ・・・”と本能的に感じ安心した
凍み天を買って食べる
【公式サイト】もち処木の幡:凍天が看板商品のお餅の専門店。一升餅も大人気!お餅、和スイーツの通信販売木の幡オフィシャルサイトです。
日本のドーナツという表現ががまさにぴったり
ホカホカ、モチモチで美味しかった!
そして再出発
かしま 軌跡の一本松
そして高台にあるにも関わらず津波の被害にあってしまった
山田神社
朝日新聞デジタル:津波から再建、例祭に支援者も 福島・南相馬の山田神社 - 福島 - 地域
近くの震災慰霊碑で手を合わせる
福島から宮城県へ
山元町のおそらく山下駅跡
そしてさらに北上して閖上へ
旧佐々直工場
旧佐々直工場を震災遺構に 名取市が方針 | 河北新報オンラインニュース
近くの瓦礫の中にあった津波の時間に止まったと思われる時計
閖上神で復興を祈り
被災地閖上の日和山を訪れる人の安全のため階段に手すりを!(伊東明(閖上湊神社)) - READYFOR?
そして閖上中学校跡へ
そうこうしているとすっかり日が暮れてきた
近くのスーパーで仙台の牛たん屋さんの牛たんを購入
夢実の湯さんに寄ってひとっ風呂
大郷温泉 日帰り天然温泉露天風呂 夢実の国 宮城県の隠れ家的天然温泉
道の駅おおさと
道の駅おおさと | 自然の感動まるかじり。道の駅おおさとは、こころにおいしいふるさとです。
窓を全開にして車の中で調理&ビール
すこし高かっただけあってめっちゃうまかった。
南相馬の物産展で買ったネギをビクトリノックスのナイフで切って牛たんと一緒に
こんな肉厚で柔らかい牛たん食べたことないぜ
一人車の中で「うっま!」と独り言、そしてごちそうさま。
食べ終わって酔がまわったのもあったのか、寂しくなったのか
寝袋で目をつぶりながら今日のことを思い出すとまた涙が出てきた。
被災した人はもっともっと辛い思いをしたんだろうな・・・
20時 おやすみなさい
続く