朝
メールを確認すると台湾っ子のAちゃんから
「今夜暇だからそこのドミトリーに一緒に泊まりたい、空いてるなら部屋取ってくれ。あとウイニーとの食事に私も参加したら言葉に困らないんじゃない?いってもいいよ」との事
「とりあえずドミトリーはおさえてみる」と返信
オーナーを捕まえて
べ「今夜僕の部屋のどこでもいいからベッド空いてる?女の子の友達が泊まりたいって」と聞く
オーナー「え?女の子?うん、多分空いてる、大丈夫だよ!」
べ「サンキューじゃあ空けといてね」
そういって、カバンに携帯とかを詰めていると離れていったオーナーがまた近づいてきて僕の耳元でささやいた
オーナー「ねぇ、それって昨日言ってたウイニー?」
べる「え?ちがう、ウイニーとは今晩会って食事するだけでまた違う女の子だよ」
オーナー「・・・・・・・・・・・・・・ベルサンハワルイヒトー!」(笑)
といって、奥に消えていくのであった(笑)
その後、適当にパパーっと着替えて出発
まずは二二八記念館へ
※二二八事件とは
大東亜戦争が終わって日本人達が去っていった後、代わりに中国本土からの中国国民党が台湾を治める為にやってきた。
台湾本土人達は細かい性格の日本人が去っていき、中国国民党の統治に変わるのを少し楽しみにしていた
だが、台湾に乗り込んできた国民党の統率の取れていない荒れた軍隊の様子をみて落胆する。
「犬が去って豚が来た」
このような言葉が出来たぐらいで、犬は番犬として役にたつが豚はただ食って寝るだけで役にたたないという意味。
日本の統治時代とは違い、国民から厳しい搾取を行い、賄賂ばかりを要求する国民党
ある日、闇タバコ売りの女性が軍人から殴られ、それを止めようとした民衆が銃で打たれた。
台湾本省人達の怒りは頂点に達し暴動に発展する。
本省人達は当時の放送局をジャックして軍艦マーチと共に日本語で
「台湾人よ立ち上がれ!」
と呼びかけた。
(日本語で呼びかけたのは台湾本省人にだけ言葉を伝える為)
途中の適当な店に入って焼きそばを注文する。
いつもみたく大量に入ってなくてちょうどいい量だった。
たしか60元ぐらいだったかな?
最寄りの駅に着いて
電車に乗り二二八記念館へ
色々と見て回ったがもうほとんどは僕の知っている情報ばかりだったけど
展示品とかがみれたのは良かった。
ここを訪れて僕が思ったのは
台湾人にとってこの二二八事件がきっかけで「自分たちの国」を意識し始めたのかなー?って事だった。
二二八記念館を出て、次は台北101へ向かう
この時にはじめてウイニーに「今晩友達連れて行ってもいい?女の子なんだけど」とメールした。
それまでは何度も「今、花蓮にいるの?」とか何度もメールくれてて、メール送ったら速攻で返事が帰ってきてたのにこのメールを送ってからはなかなか返事が来なかった
かなりしばらくして「Shure」と短文で帰ってくる
ん?なんか怒ってる?まあいいか・・・
気にもせず駅に向かった
電車に乗ってちょっといけばすぐに101
でっかいなぁ・・・
トコトコと少し歩くと、調べていたところに着いた
臺北市信義運動中心
ここにボルダリングジムがあるらしい
台湾人のクライミングの文化やテクニックを見たくて来た。
できたらセッションもしたい。
早速、エレベーターで確か6階に上がりジムを覗いてみると・・・
お!一人登ってる!白人さんだ
声をかける
べ「ごめんなさい、どこに受付があるの?」
白人「向かいの建物の1階にインフォメーションがあるよ」
べ「ありがとう!すぐ行って戻ってくるから一緒にセッションしようよ!」
白人「オケ!まってるぜ」
と、言うとすぐにインフォメーションに向かって係の人に行った
べ「クライミングしたい」
係「だめ、今日は3日、クライミングは7日からよ」
べ「え!?上のジムで登ってたよ、白人さん」
係「ダメなものはダメ、ごめんね」
べ「ぐぬぬ・・・・・」
なんということだ、これをしに早めに花蓮からツーリングを切り上げてきたのに!
こんな事ならもっとバイクで走り回っとくんだった!
べる「ぐぬぬ・・・」
(そうだ!!!)
また6階に走り白人を捕まえる
べ「登らせてくれないだ!どうゆうこと!ううぅ!」(ToT)
白人「なんてことだ・・・そんなに登りたいのかいボーイ?」
べ「登りたいよ!登らせてくれよ!」
白人「オーケーオーケー、フォロミー!」
べ ( ̄ー ̄)ニヤリ
二人でインフォメーションに行って
白人「こいつ登らせてやれよー」
係「・・・・・・・・・OK」
べ ( ̄ー ̄)ニヤリ
と、言うことでなぜだか登れる事になりました。
150元を支払ってチケットをもらって二人で6階へGO
彼の名前はショーン
アメリカ人でビジネスで台湾に来ている
「僕はいつも5分だけ仕事して後の7時間と少しはいつも抜けだして遊んでるんだ」とおどけて言っていた
クライミングのお互いの実力を確認する
僕が「5.11aをこの前初めて登った」と言うと
ショーン「マジで、俺も同じ!5.10cだとギリギリ登れるぐらいさ!」
少し会話した後にセッション開始
3級ぐらいの課題を落とせたり落とせなかったりで盛り上がった
「頑張れ!」ってなんていうの?と聞くと「ステーツではカモン!だぜ」と教えてくれる
彼も「じゃあ日本人はなんていうの?」と聞いてくるから「ガンバ!っていうんだよ」って言うと
「ガ、ガンバ・・・ ガンバ!!OK!」と言ったあと何度もガンバ!と言ってくれた
2時間ぐらいセッション
彼はそろそろ塾に行く!と言うので連絡先を交換して二人で肩を組んでバイバイした。
ちなみにその写真はショーンの顔が僕より半分ぐらい小さいので腹が立つから載せない
白人め!!(笑)
・・・つづく
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