こんにちは!元ロッククライマーのベルです。
僕は過去にクライミングにハマり、様々な山や岩に登っていきました。
今回は知人に山用テントであるアライテントの事を書いて欲しいと言われたので、それについて触れていこうと思います。
このアライテントの代表作は ”エアライズ” なのですが、エアライズと一般的なキャンプで使うようなテントと何が違うのか?
僕が考えるに・・・
・価格(ツーリングテントの約3倍)
・軽さ(ツーリングテントの重量の半分以下)
・ポール(フレーム)の強度
・様々なオプション部品がある
それでは以下に詳しく書いていこうと思います。
アライテントとは
創業者の新井睦が1965年に東京都中野区で創業、その当初よりツェルトを作り続けて来た。創業当時底がないのが当然であったツェルトに、アライテントは左右壁面の壁を下に延伸して下端に紐をつけて左右を結べば床ができるようにし、これが大ヒットとなった[1]。1984年には自立式ドーム型テントで2016年現在のラインナップの基本となるライズ1を発売するが、これも当初の設計意図は「自立するツェルトを作ろう」であった。1987年には軽量モデル、エアライズを発売した。2000年に所沢工場に本社を移転した[1]。2009年に1から2人用の小型テントでありながらツインルームであり、土間風の広い前室を持つドマドームを発売した。 ライズシリーズのテントはトレックライズを除き各部の寸法を同じにしてあり、フライシートや外張りなどのオプションは使い回せるようになっている。
社内にはデザイナーと呼ばれる職種が存在せず、スタッフのほぼ全員が山屋であり、ミシンを扱ってテントを作れる。一度製品化した製品の寿命が長く、20年前のテントの修理依頼も日常茶飯であるという。
引用-Wikipedia
価格
まずはアライテントのエアライズ。
一般的なテントと違って二人用のテントで5万円近くします。
正直、僕もアライテントを買う時に「高すぎる」と感じました。
一方でツーリングテントの価格はというと・・・
こちらは約1.5万円ぐらいで購入出来ます。
価格差で言えば約3倍ぐらい。
普通に考えると絶対に一般的なテントを買いますよね?
でも僕は10年間アライテントを使ってきて「コレを買って良かった」と感じています。
テントの軽さ
次に上げるのがテントの軽さです。
先程に例としてあげたコールマンのツーリングテントは4kgありますが、アライテントのエアライズ2はなんと約1.5kg。
その差は2倍以上です。
登山をあまりやられたことが無い方はあまりピンと来ないかもしれませんが本気で山に挑む時は徹底的に軽量化を図ります。
(↓は過去に軽量化と体積をへらすためにマットを切った記事)
3日間以上の山での縦走などではこの数グラムが後半の足のダメージに直結します。
僕の山の大先輩達も「ギアの軽さは命を救う」と言っていました。
山では数グラムの違いが行動範囲を広げれたり、命を救ってくれるのです。
テントの強度
次にテントの強度です。
過去に日本の最北端である宗谷岬で過ごした時の事なのですが・・・
宗谷岬では元旦に旅人達が集合し新年を祝うという謎の文化が存在します(笑)
そのため新年を待つ沢山のテントが設営されていましした。
最北端では風を遮るものが少ない為、強風が吹きすさび沢山のテントがグニャリと変形していました。
中にはポールが折れてただの布切れと化したテントも・・・
ポールが折れたテントは身体とテントの生地が直接触れ合うので、そこで積極的な熱交換が行われます。
生身で居るよりかはマシかもしれませんが冬山等で、もしそうなってしまったら命の保証はありません。
ポールだけではありません、テントの生地の強さも重要です。
僕のアライテントは10年近く(おそらく200回以上は使っている)使用していますが最近小さな穴を発見したぐらい。
この事が頑丈な製品ということを表している気がします。
様々なオプション部品
この画像も冬の北海道でアライテントを使用した時の画像です。
エアライズの普通のフライと違ってスノーフライと言う極低温の環境に適した物を使用しています。
普通のフライだとジッパーが凍って動かなくなるのですがこのスノーフライは入り口が巾着の用になっていて凍っていてもすんなりと開け締めが出来ます。
またフライのスカートが長く、それを雪の下に埋めてしまえば強風が吹いてもフライと本体の間に風が入る事がありません。つまり、フライが飛んでいったり風のせいでテント内の熱が奪われるシーンが少なくなります。
他にも夏のキャンプで活躍するカヤライズというものもあります。
これはフライではなく本体が蚊帳になっていて夏でも風が通り涼しく過ごせますよ!。
何年も変わらない基本設計
アライテントでもっとも凄いのが 「何年も変わらない基本設計」 これにつきます。
例えばエアライズ2を購入したとします。
今後はどうなるか分かりませんが今までの事を言うと寸法が不変なんですよね。
つまり、何かの一部が壊れても注文すれば修理出来る。
技術が進歩してフライの生地が変わったとしても寸法が変わらないのでもしフライが敗れたとしても注文すれば使えてしまう。
ポールが折れても同じサイズのポールが入手出来てしまうのです。
ここが日本でもっとも有名なM社と大きく違うところ。
M社もとても優秀なメーカーですが次々と新製品がでる度に大きく形が変わったり、過去の部品が手に入らなかったりするそうです。
まとめ
以上がアライテントの特徴でした。
僕はかれこれ10年以上使ってきましたが現在も現役です。
購入する時は「いくらなんでも高すぎ!」と思っていましたが十分に元はとれたと感じますね。
ただ僕もそうなのですが人は「自分が買ったものが正解だ」と思い込むフシがあるのでこの記事の情報も「アライテントを長年使用している人の話のうちの1つ」と考えてもらったほうが良いかもしれません(^_^;)
以上、10年間アライテントを使った人間のテントレビューでした!
おしまい!ヽ(=´▽`=)ノ
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