朝、6時に起床
昨日あれほどジンジン傷んでたハチに刺された患部も完全に痛みも脹れも引いていて拍子抜け
ホテルをでて、目と鼻の先のハノイを目指す
今日までずっと田舎道だったのに段々と景色が都会へと変わっていく
道もだんだん仏雑になっていく感じ
距離は60kmぐらいしか無いんだけどずっと軽い渋滞なので中々進まない
早くゴールしたいと思っていた出発当初と違い、今となってはまだゴールしたくない
もっと田舎の景色が見たい、そんなことを考えていた
思いとは裏腹にたんたんと北上しあっという間にハノイに着いてしまった。
とりあえずドロドロに汚れてしまった愛車ヤマハのヌーボを洗車してもらう
綺麗になっていく愛車
ゴールラインなんて無い
なんとなく、じわじわと・・・
腹の底からゆっくりこみ上げてくる達成感と感動
プラスチックの椅子に腰掛けて、これからお別れすることになる愛車をじっと眺めていた。
約150円を支払って、今日の宿へ
日本人宿だったので久しぶりに日本語を使う
「バイクが売れるところがあるか?」
そう聞くと西に行くと
そこに行けばバイク屋街があるよ
左の赤の矢印あたり
さっそくバイクに乗ってバイク屋街に到着するやワラワラとバイク屋が集まってきた
何も言ってないのにいくらで買い取ると値段交渉がスタート
約35000円で買ったこのバイク
一万円でもいいやとも思ったのだけど、とりあえず徹底的に値段交渉してやろうと考えた
「いくらで売りたい?」
と聞いてくるので
「ホーチミンで一週間前に4万で買った。走行距離は2000kmぐらいしか増えていない。だから3万2000円で売りたい」
そう言うと「ふーん・・・」とまんざらでもない表情
(あれ?これはイケるんじゃないか?)
そう感じました
「ちょっとバイク乗ってもいいか?」と聞いてくるのでOKを出してバイクに乗ってもらう
5分後ぐらいに帰ってきて一言「1万5千円なら買う」
べる「無理、他を当たるから返して」
バイク屋「頼むよ!じゃあ1万8千」
べる「無理、返して」
バイク屋「頼む!2万!」
とか言いながら現金を少しずつ僕の手に渡していきます ← これが中々ずるい
べる「無理だね、3万円だ」と金を返す
バイク屋「頼むよじゃあ、2万2千円だ!これでなんとかしてくれよ」と泣きそうな表情でまた僕の手に4,500,000ドンをねじ込んできます。
もともと1万でもいいやと思ってたのでここで根負け
「・・・・うーん、じゃあそれでいいいよ」と心のなかでガッツポーズをとりながらも渋々納得しているふりをします(笑)
バイクの登録証のブルーカードと愛車ヌーボを渡して撮影
店の人、嬉しそうだったな
じゃあね!と愛車とお別れ
次のオーナーにかわいがって貰えてたらいいな
歩いて日本人宿に帰る
徒歩1時間ぐらいかな
途中でガガガー!!と音がするので振り返ると女の子のバイクがこけてこっちに滑ってきた
道の真中でバイクの下敷きになって動けなくなっている
走って行って助けてやると「サンキューサンキュー・・・」と言いながらブルブル震えている
膝を打っているようで歩けないようだ
バックから飛び出した彼女の携帯などを拾って渡してあげるとすぐさま誰かに電話しはじめた
「もう大丈夫だね?」と聞くと「大丈夫」との事
あとは現地の人に任せてこの場を後にしました
日本人宿に帰るまで色々と撮影
ベトナムの白バイ
CBX250 TWISTER
初めて聞く
各種操作スイッチ
(ベトナムの警察、日本の警察と違って結構怖いので撮影していいかをちゃんと確認してね)
市場を通りぬけ
わざと狭い路地を行き
日本人宿に到着
すると一人の青年がいた
彼はなんとこれからハノイ発、ホーチミンへバイクで縦断するという
僕とは逆だ
今さっきバイク屋街でバイクを買ってきたようで「バイクに詳しい人っぽいから僕の買ったバイクを見てもらえませんか?」と言う
2万で買ってきたという彼のホンダの110
一見メチャクチャ綺麗に見えたが各部錆びてる部分を銀色に塗ったりと綺麗に見えるようにしてあるだけで僕のヌーボよりもクタッとしてる印象だった。
ただ、エンジンのかかりや足回りもしっかりしてるので「問題ないと思うよ」と伝えると安心したようだった。
アフリカ大陸を自転車で縦断した事のある彼と意気投合
夜ご飯を一緒に食べに行くことにした
今は会社経営をやっているらしく、仕事が楽しくて仕方がないらしい
日本のこと
ベトナムのこと
旅のこと
沢山喋った
彼の前向きさ、ひたむきさ・・・
尊敬と少しの嫉妬心を感じながらお酒が進んだ
情報交換と連絡先の交換をしてこの日は宿に帰る
宿では僕達と似たような若者やお医者さんがロビーで話しをしていた
そこで僕達も少し会話に混ぜてもらって午前1時頃までおしゃべり
日本語が話せるのが嬉しい、楽しい
そして、おやすみなさい
こうして僕のベトナム縦断ツーリングは終わりました。
道迷いや寄り道を含めると恐らく2000kmは越えている
バイク走行7日間でした。
最高にスリリングで楽しいツーリングだった!
ありがとうベトナム!
(もうすこしブログは続くかも)