朝06:30起床
まだ寝ているN君を脇目に出発準備を進める
さあ、出発
寝ぼけているN君に「じゃあ、先に稚内に向かっとくからゆっくり来てね」と言うと「わかりましたー」とムニャムニャ言っていた。
実際には確実に修理完了するかは分からないので”うまく行けば”と言う仮定の話をしているのだ
僕だけ早く出発するのは一緒に待っていても僕にできることがもう無い事
それとホテルの予約を取る時に8時までにチェックアウトする約束になっていたから
と、言うことでロンシャンホテル札幌を後にする
綺麗なホテルだった
早めのチェックアウトの条件になっていたのは僕のGPZ900Rをどかさないと前に置いてあるバイクが出れないから
その人は09:00に出発予定との事らしい
バイクに荷物を固定してまずは近くの時計台を目指す
少し走るとすぐに時計台はあった
がっかりスポットと名高い時計台
案外、現代にはない建造物が歴史を感じさせてくれたので(へー、かっこいいな!)と目を楽しませてくれた
昔は中に入れなかったようだが今は時間がくれば入れるようになっているらしい
あまりに朝早すぎたので窓の外から中を除くだけだったがまた近くに来ることがあれば寄ってみたいと思えた。
まあ、これを目当てにわざわざ来るとガッカリするのかもしれない。
時計台の周りはただのオフィスビルだらけだしね
20分ほど外から見学しただろうか、また北に向けて走りだす
国道231号をしばらく走るとすぐに石狩に入る
以前からツーリングマップル北海道に書いてある”千本なら”というところが気になったのでそこにも立ち寄ってみた
国道231から外れ、峠を登るとそれはあった
日本名木100選 千本ナラ
さあ、どんな景色を見せてくれるんだろうとヘルメットを脱ぎ階段を降りて行くと
ん?
これか・・・
えっと・・・
人っ子1人いないし、しゃもじ絵馬には病気が治りますように的な内容が沢山書いてあってなんだか怖い・・・
調べてみると病気を治すご利益があるらしい
だからやたらと健康祈願みたいな内容が多いのか
別段、綺麗な景色が見えるわけでもなくハチが攻撃してくるし何より怖いので退散することに
(あとで調べると心霊スポットらしいのでもし行くなら真っ昼間がいいかも)
ああ、怖かった・・・
そして再度北上を開始
留萌の手前あたりで突然の雨
丁度いいのでセイコーマートに入る
大好きなちくわパンとソフトカツゲンを買って雨宿り
北海道に来たんだなーと味覚で実感する
雨も止んだので留萌の黄金岬へ
まだ台風が去ったばかりなので波が高く風が強い
でも、いい景色だ
すぐ近くの千望台にも登ってみる
留萌の街と海を一望
ベンチに座って足をブラブラしていたらラインでN君から連絡
「バイク完全に治りました!今から札幌より北上します!」との事
「良かった!」ほっと胸をなでおろしていると
ぐーーー、とお腹がなった
(そういえば近くに蛇の目寿司さんがあったはずだ・・・)
時間を確認すると丁度正午
人が一杯、入り口は狭いけど中はすごく広い
「1人です」というと二回に案内された
中生だったかな?これで確か650円
安い、お店の女性もみんな笑顔で仕事している
ガツガツ食べて再出発。
あんまり先に北上しすぎてN君が焦って事故とかするのも何だなぁ・・・と考えて道の駅の”おびら鰊番屋”で待つことにした
何気なく空を見上げるとめちゃくちゃ夏の空って感じ
雲と空の青が綺麗だ
空をみて、海をみて、バイクの周りをウロウロして、コーヒー飲んで、知らないバイク乗りに声かけたりして、コーヒー飲んで、海見て、空見て、コーヒー飲んで(笑)
(んおぉおおお!まだかー!?)と暇と格闘していると2時間後ぐらいに彼は来た
彼はバイクを降りるなり「お待たせしましたー!」と言いながら握手を求めてきた
顔を見ると疲れてはいるが満面の笑顔
そりゃそうだ、バイクが直ったんだ
「よかったね、おかえり」とがっちり握手
べる「今日はどこまで行く?道東も楽しみたいと考えているならば今日はなるべく稚内まで近付く必要があると思う」
N君「行きましょう!稚内まで!まだまだ走りますよ!」
予定も決まったのでおびら鰊番屋をあとにする
オロロンラインを北上していると真っ直ぐな直線道路や風車が見えるたびにインカムを通してN君の「ウヒョー!!最高!」という声が聞こえる
僕はこの景色をみるのは二回目だけど彼は初めて
どんどん北上を続けオトンルイ風力発電所が見えてきた・・・
インカムからN君
「※☆◯!?”¶ξ!!!!!」
声にならない声で大絶叫(笑)
風車に近寄って撮影
めっちゃくちゃ嬉しそうだ
何度も何度もアングルを変えカメラのシャッターを切っている
まだまだ稚内は遠いのでまた走りだす
夕日に染まる利尻富士を左に無限に続くかのようなオロロンライン
アクセルをひねり稚内を目指す
そしてなんとか日没前にノシャップ岬に到着
すぐ近くの稚内森林公園キャンプ場にテントを張った
無料だから受付とかも無くすごく楽だ
テントも設営完了し、無事にバイクが直ったこと、ここまでこれたことを祝って乾杯
明日からの事を地図を見ながら話をした。
バイクの修理が無事に終わり、明日どこに向かおうか?と話が出来る事の幸せ
その後、程よく酔っ払い互いのテントに入った
空にはギラギラとたくさんの夜空、海では時々船の汽笛が「ボーー!」と鳴った
おやすみなさい
8月13日 のルート 約330キロ走行