8月12日
朝、何時だかは忘れたが7時ぐらいだった気がする
なんとなく目覚めたので朝風呂に入る
台風が去ったばかりだからか波が高く、相棒のN君は船酔いする体質なようで酔い止めを飲んでいてよく寝ていた。
風呂に入った後はやることがないので朝からサッポロクラシックビールを飲みながら水平線を見たり北海道の全体の地図を見たり・・・
N君のバイクの修理の見通しがまったく立っていないので地図を見ていても全然楽しくない
こんなのは北海道や九州行きのフェリーに乗ったことの中で初めての経験だ
携帯もつながらず、何も対策が出来ないのがもどかしい
デッキに出て潮風にあたる
周りの親子やバイク乗りの「どこを走ろうか!?」的な会話が妬ましくもあった。
「だめだ・・部屋に戻ろう・・・・」
そう思った
エントランスを抜け
自分の部屋に帰った。
いったんおやすみ・・・
15:00
かなり小樽に近づいてきた
またもやお酒を飲みながらデッキでボケーッとする
この時はN君も起きていたので会話するがやっぱり盛り上がらない
16:30頃
N君のドコモが通じるようになる
そのうち僕のソフトバンクもギリギリつながったり切れたりするようになった
バイク屋探しを開始する
僕がバイク屋を検索し電話番号をN君に伝え、彼が次々に電話をかけていく
2時間ぐらい電話をかけていただろうか?
どのショップも「部品が無い」「営業していない」「即時対応は難しい」との返事
そりゃそうだ、バイク屋も予定があるのだ。
お金落ちてこないかな・・・と空を見てぼーっとしている訳じゃない
その中の一件、札幌にあるカワサキショップが非常に親切な応対だった
「営業時間外だけど今夜、小樽に21時頃迎えに行く」
「症状から察するにレギュレターが不良だと思う、中古車で展示しているW650から部品取りして取付けてもいい」
との、事だった。
まだ、実際にプロが目で見て診断したわけでは無いし、本当に治るかは分からない・・・が
確実に光が差した気がした。
N君の表情がみるみるうちにパアッっと明るい表情になり、ある程度不安から開放されたのもあるのか、何も聞いていないが良く喋る喋る。
船の上でやれることはやった。
あとは小樽に到着するのを待つだけ
西側に太陽が沈む
たくさんの乗客が歓喜の声を上げながら撮影していた
その頃には僕達も夕日の美しさを楽しめる余裕が出来ていた。
バイク屋のおかげだ
21:00
小樽に到着
フェリーから降りる
みんなの気持ちは最高潮だ
前の一台がたった数センチ前進するだけで後ろのバイクはアクセル全開で着いていこうとする為、みんなオカマを掘りそうになっている。
フェリーを降りてもその光景は変わらず
オカマを掘りそうになった人が急ブレーキをかけて立ちごけしていた
それを見知らぬバイク乗り達が一斉に助け「大丈夫?」と言いながらバイクを引き起こす
今は小樽で夜なんだけど彼らの心は地平線が続くオロロンラインを駆け抜けているようだった。
しばらくするとバイク屋さんが到着、すごく爽やかな人だった。
本当に神様が来た!そう思えた。
神様はN君のW650をトラックに乗せる
本来は今夜、小樽で野宿予定だったのだがN君が「どうしてもバイク屋のそばで寝たい」と言う
「じゃあ、今夜は別々になって明日合流しようか?」と提案するもそれも嫌と言う。
結局、二人して札幌のホテルに泊まることとなった。
小樽運河でも見て小樽を散歩しようかと考えていたのだが、バイク屋さんとN君が乗るトラックを札幌に向けて追いかけた。
札幌のホテルに到着
男二人でダブルベッドで寝るはめに・・・
とりあえず晩飯だ
すすきのの街に繰り出す
想像以上の大都会
キャバクラかなんか分からないけど呼び込みのお兄さんの声掛けラッシュが居心地悪い
とにかく腹減った・・・
適当な焼き肉屋に入り牛肉とジンギスカンを食す
相棒のN君はぐったりしている
ジンギスカンの肉を少し食べて「臭いがちょっと・・・」と言って牛肉を食べていた。
疲れているのだろう・・・
何を食べてもたいてい美味しいと感じる僕は1人でガツガツ食べて飲んだ。
部屋に戻って一緒のベッドに入る
あえてホモホモしい写真を撮る(笑)
こんな事が出来る余裕が出来た証でもある。
明日の事を話し合い、午前中から別行動とする
僕だけ寄り道をしながらゆっくり北上するのだ
明日、無事にバイクが直るといいな・・・
おやすみなさい・・・
12日の移動距離 ↓
今回対応していただいた札幌のバイク屋さんは
NORTH STATION 〜札幌のkawasaki専門店、ノースステーションです。〜
です。
N君より「最高のバイク屋さんだ」と聞いています。
今回の件、本当にありがとうございましたm(_ _)m