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曾祖父と祖母とオカンと僕の彼岸花

彼岸花が田んぼの周りに猛烈に咲く季節が来た。
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とても変わった形の花だ
仕事で田舎道を走っていると多くの写真好きの方達が、咲き乱れた彼岸花を笑顔で撮影している。
僕も昔は特に何も思わず、ただただ(綺麗だなー)と思っていた。
が、ある日、母ととある会話をしてからというもの彼岸花をみると少し複雑な気分になる
 
 
そのときの話を書こうと思う
 
 
数年前に母を広島の田舎に連れて行き、その帰りに高速道路を走っていると、なぜかわからないけど彼岸花の話になった。 
 
そこで、母が思い出を語り始めた。 
 
僕の母の母、つまりお婆ちゃんは若くして亡くなった。 
 
盲腸でも死ぬ時代だった。 
病名は伏せるが僕の母が21歳の時に亡くなった。 
母はさぞかしショックだったようで事実を受け入れるまで相当の時間を要した
通勤途中のバスの中で(帰っても母は居ないんだ・・・)と思うと涙がボロボロとこぼれて、泣くのを止めようと思っても涙が止まらず困ったらしい。
 
僕の曾祖父(ひいじいちゃん)はいつも寡黙で冷静な人だった。 
そのひいじいちゃんの息子の嫁である人が40代でこの世を去った。 
ちょうど今のような夏の終わりだったらしい 
 
ひいじいちゃんは医師に祖母が亡くなった事を告げられると
遺体から離れ、納屋に行き、草刈り鎌を手にした 
 
丘の上に立っているような広島の田舎
 
祖父は一心不乱に家の周辺に咲き乱れる彼岸花を、一本残らず無言で苅り続けたらしい。
 
僕が運転しながら
「なんで彼岸花を刈る必要があるの?」
と母に聞くと 
 
「人や地域にもよるけど、彼岸花は不吉と考える人も多いのよ」 
そう、答えた。 
 
実際に帰って調べてみると”死人花”や”幽霊花”や”地獄花”などの異名もあり、不吉の象徴と捉える事もあるらしい
 
「あの冷静なひいじいちゃんが?」と言うと 
 
母は「息子の嫁が亡くなったんだから、、、」と言って当時の事を思い出し、窓の外を見てだまってしまった。 
 
彼岸花を見ると、綺麗だなと思う反面、母の話と会ったことのない祖母の事を考えてしまいます。
 
 
おしまい
 
 
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